ヨガ教室を開くにはどうしたらいいの?教室開業の手順
ままてらす千葉支部リーダーみやがわよしえです。
近年、「好きを仕事にしたい!」とヨガインストラクターの資格をとる女性が増え、多くのヨガインストラクターが活躍しています。
- いつかは自分のスタジオを持ちたい
- 子供がいるから自分のペースで教室開講したい
- 独立して開業したい
- ママ向けのヨガ教室とかいいなぁ・・・
いろんな考えの方がいると思います。
普段はヨガ教室を運営している私。
今日はヨガ教室開業の手順をご紹介します。
ヨガ教室開業には資格が必要?
ヨガ教室開業には特に資格は必要ありません。
インストラクターの資格も、持っていなくてはいけないわけではないため、ヨガが好き!というだけで気軽に開業できるメリットがあります。
一方で、気軽に開業できる反面ライバルがたくさんいるのも事実です。
ライバル数は?全国のヨガ教室数
ヨガ教室検索サイト大手のYOGAROOMさんでは掲載教室数6630教室(2017年3月14日現在)
個人運営で教室掲載されてないところや、ヨガレッスンを取り入れているスポーツジムも合わせると、相当数がありそうですね。
日本では、2004年頃から健康ヨガがブームになっています。第一生命経済研究所の調査では、2004年の推定ヨガ人口は約23万人でしたが、2013年には100万人を超えたとみられています。
ヨガを行っている人が多いということは、ライバル店も多いということ。
ではどうしたらライバル店に負けないヨガ教室が作れるのでしょう?
優先順位を決める
まず考えてほしいのは「どうしてヨガ教室を開きたいと思ったのか」ということ。ご自身の優先順位を把握しておかないと、理想と現実のギャップで悩むことになりかねません。
- 子供との時間を大切にしながら働きたいと思ったから
- 自分の伝えたいことを自由に伝えていきたいと思ったから
- 主婦から起業してお金を稼ぎたかったから
- ヨガの素晴らしさをを多くの人に伝えたかったから
好きなだけ、挙げてみましょう。
その中でも自分が大切にしていることをもとに順番をいれかえ、優先順位をつけます。
ちなみに、「お金はいらないから人に伝えたい」というのは、あまりお勧めしておりません。
日本人はお金に対してあまりいいイメージをもっていない方が多いですが、多くの人にヨガをお伝えするには何が必要ですか?
大好きなヨガを学んだことに、価値という値段をつけるとしたら、いくらになりますか?
ついつい、ライバル店と比べて安く多くの人に提供したいと考えがちですが、「どんどん安く」を追求すると、あなた自身がヨガの価値を下げてしまいかねません。
詳しくはままてらす代表 今乃世護先生のセミナーで学ぶことができます。
誰に教えたいのか、それとも近くで働きたいのか。
先述の優先順位で見ていただきたいポイントが「お客様選び」「労働環境」のランクです。
「ママだからママに教えたい!でも周りにママが少ないんです((+_+))」
はい、ママさんインストラクターに多い回答ですね。
教室を開くときに一つネックになってくるのが、自分の想いとお客様の関係。
自宅でママ向けにヨガ教室を開きたい。
でも、うちは駅から遠いし駐車場もない。
古い住宅地だからどちらかというとおじいちゃんおばあちゃん世代が多い。
どうしよー!
言葉は悪いですが、自分のことしか考えてないですね。
ものまね芸人のコロッケさんがテレビ番組で
「相手が1番、自分は2番」を座右の銘にしていると話していました。
でも、でも、私の気持ちが追い付かなくて、モチベーションが…
お客様第一と考えても、自分の心を無視しすぎると、事業を続けること自体が難しくなる場合がおきてきます。
どうしたらいいか・・・
優先順位に基づいて考えると答えは簡単で、
「自宅で教室を開きたい」が優先されるなら、自宅付近に住む年代のお客様をターゲットにできるようなヨガにしたらいいし、
「ママ向けにヨガを伝えたい」が優先されるなら、自宅ではなく新興住宅地付近やママ向けのカフェを借りてなど、場所を変えたらいい。
もしくは、なぜ「ママに教えたいのか」考えてみてください。
「自分がヨガによって子育ての悩みから解放された」
では、どんな悩みだったのか、他の世代の人でも当てはまるのか、ちょっと抽象的に表現してみます。
いろいろな手法を用いて、自分の想いと、お客様に喜ばれることの共通ポイントを見つけていきます。
もしかしたら、ヨガという形でなくてもいい場合も出てくるかもしれません。
ほっとできる場所を提供していきたいと思ったら、お茶会だけでもいいかもしれない。
自分の想いとお客様に喜ばれることの共通ポイントをただただ突き詰めていく。
これがビジネスです。
事業計画を立てる
創業したい、事業を始めたい、教室を始めたい…
自治体の担当者に相談すると出てくるのが、
「事業計画書を作りましょう」
事業計画書は、融資を受けたり、補助金申請の際にも必要になることが多いですね。
しかし、経営のド素人、特に主婦などが起業したいと思ったときに、いきなり事業計画をたてるのは難しいです。
上記の優先順位を考えるなど、しっかりと自分の行っていきたいことと向き合って整理してからでないと、想いばかりつよい、自分よがりな事業計画ができてしまいます。
おススメは今乃先生の「まま起業家養成スクールダイジェスト版」を受講!
優先順位が決まったら、ペルソナ=理想のお客様を考えます。
例えば…
30代半ば、子供が0~3歳くらい
女性
専業主婦
子育てでイライラがあるが、どうしたらいいかわからない。
実は産後5キロ太ったまま戻らない
など・・・
できるだけ細かく設定します。
ここでやっと事業計画です。
見込み客の人数、近隣ライバル店にない自分の教室ならではのウリ、どうやって見込み客にアプローチするか、初期に必要な経費、ランニングコスト、目標売上、損益分岐、最高売上予測、最低売上予測などを精査していきます。
詳しい個々の数字の出し方は、みやがわまでお問合せいただくか、2017年5月以降に開講予定のみやがわ主宰セミナーをご受講ください☆彡
さあ開業!のその前に・・・
事業計画をたてると、もう走り出したくてたまらなくなるのが信条ですが、開業するその前におこなった方がいいことがあります。
それは…
「やってやるぜ宣言!」(笑)
ヨガ教室を開くと決めたその日から、できるだけ多くの人に
「こんなヨガ教室を開くよー!」っと言って回るのです。
「へぇ~そうなんだ」「頑張ってねー」「いいね○○さんは、特技があって」
カラ返事や嫉妬がかえって来ることもあるかもしれません。
でも中には・・・
「応援するよ!」「宣伝してみる!」「私にできることがあったら教えて!」
と親身になってくれる方が現れます。
もしかしたら
「通ってみたいんだけどいつから始まるの?」と聞いてくれるお客様もでてくるかも。
周囲に言って回ることで、お客様や支援者、ビジネスパートナーを先にいていくのです。
恥ずかしかったり、批判や陰口を気にして、あまり公言しない方もいらっしゃいますが、ビジネスとして教室を始めると決めたのなら、批判や陰口を恐れず、周りのために働き、感謝されて対価を得る喜びに向かって、突き進んでいっていただきたいと私は思います。
開業するころには、あなたのビジネスパートナー、お客様、支援者・・・多くの仲間がすでにそろっていることでしょう。
教室開業がゴールじゃない
教室開業を目的にして考えると、いざ教室が始まったときに「こんなはずじゃなかった。」がたくさん出てきます。
教室開業はあくまで出発点。
航海でたとえるなら、ようやく船が出来上がり、出航するところです。
ぜひ、教室運営という大きな冒険を、楽しみながら進んでいってください。
ご健闘、お祈りしております。
みやがわ よしえ